C3植物、C4植物、CAM植物
- アサマプランツ

- 2024年12月6日
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C3植物、C4植物、CAM植物は、光合成の過程で二酸化炭素を固定する方法が異なる植物のグループです。それぞれの特徴を説明します。
C3植物
光合成の過程で最初に生成される物質が3つの炭素原子からなる3-ホスホグリセリン酸(3-PGA)である植物のことを指します。これは、光合成の光化学反応において、光エネルギーを使って二酸化炭素を固定する過程です。C3植物は、温帯や熱帯の多くの植物に含まれており、例えば小麦、トウモロコシ、大豆などが該当します。
特徴:最も一般的な光合成の形式で、カルビン・ベンソン回路を使用して二酸化炭素を固定します。
C4植物
光合成の過程で二酸化炭素を固定する際に最初に4つの炭素原子を持つ化合物(オキサロ酢酸)を生成する植物のことを指します。C4植物は、効率的な二酸化炭素固定機構を持つため、高温や乾燥条件下でも効果的に光合成を行うことができます。これにより、C4植物はトウモロコシ、サトウキビ、ソルガムなど、暑い環境で生育する多くの重要な作物に含まれています。
特徴1:高度な二酸化炭素固定: C4植物は葉の中で二酸化炭素を効率的に固定し、高濃度の二酸化炭素を葉肉細胞に供給します。これにより、光呼吸を抑え、光合成の効率を高めます。
特徴2:暑さと乾燥への適応: C4植物は高温や乾燥条件に強いため、これらの環境下での生育が優れています。
特徴3:エネルギー効率の向上: 光合成プロセスにおけるエネルギー消費が少ないため、C4植物はより多くのバイオマスを生産することができます。
CAM植物
(Crassulacean Acid Metabolism植物)は、乾燥地帯や塩分濃度の高い環境に適応した植物です。CAM植物は、夜間に二酸化炭素を取り込み、酢酸として蓄え、昼間に光合成を行うことで水分を節約します。このため、乾燥地帯での生存に適しています。
例えば、サボテンや多肉植物がCAM植物に該当します。
特徴:非常に乾燥した環境に適応しており、夜間に気孔を開いて二酸化炭素を吸収し、リンゴ酸として蓄えます。昼間は気孔を閉じて水分の蒸発を防ぎ、蓄えたリンゴ酸から二酸化炭素を放出して光合成を行います。
これらの植物は、それぞれの環境に適応するために異なる光合成のメカニズムを進化させてきました。
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