カルシウム資材
- アサマプランツ

- 9月4日
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更新日:9月5日
カルシウム資材は、植物の細胞壁を強化し、根の発達や病害抵抗性を高めるために使われる重要な土壌改良・肥料資材です。土壌科学や持続可能な農法に関心のある方にとっては、施肥設計の要とも言える存在ですね。
🧱 カルシウム資材の主な種類と特徴
資材名 | 主成分 | 特徴 | pHへの影響 | 備考 |
炭酸カルシウム(炭カル) | CaCO₃ | 緩やかに効く石灰資材 | アルカリ性に傾ける | 酸性土壌の矯正に有効 |
生石灰(酸化カルシウム) | CaO | 強力なpH上昇効果 | 強アルカリ性 | 速効性だが扱い注意 |
消石灰(水酸化カルシウム) | Ca(OH)₂ | pH調整とカルシウム補給 | 強アルカリ性 | 土壌消毒にも使われる |
苦土石灰 | CaCO₃ + MgCO₃ | カルシウム+マグネシウム供給 | ややアルカリ性 | 微量要素補給にも◎ |
硫酸カルシウム(石膏) | CaSO₄ | 水溶性で吸収されやすい | 中性〜弱酸性 | pHに影響せず使いやすい |
有機石灰(卵殻・貝殻など) | CaCO₃(天然由来) | ゆっくり効く、微量成分も含む | 穏やかなアルカリ性 | 有機農法に適している |
🌿 カルシウムの役割と効果
細胞壁の強化:ペクチンと結合して病原菌の侵入を防ぐ
根の伸長促進:特に下層土へのカルシウム移行が重要
病害虫への抵抗性向上:ファイトアレキシン生成を促進
ストレス耐性の向上:乾燥・低温・病原菌への感知力が高まる
貯蔵性の改善:エチレン生成を抑制し、収穫物の品質向上
🧪 応用のヒント
硫酸カルシウムは、pHを変えずにカルシウムを補給できるため、そうか病対策や**アルカリ性を避けたい作物(ジャガイモなど)**に最適。
有機石灰(卵殻・貝殻)は、ゆっくり効く肥料として、苗づくりや局所施用に向いています。
苦土石灰は、マグネシウム欠乏対策にも使える一石二鳥の資材。



