病害虫耐性を高める総合戦略(IPM)
- アサマプランツ

- 9月4日
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病害虫耐性を高めるには、単に農薬を使うだけでなく、植物自身の免疫力を引き出すような土壌管理・栽培設計が鍵になります。微生物との共生や自然循環に関心のある方には、以下のようなアプローチが特に効果的です。
🛡️ 病害虫耐性を高めるための総合戦略(IPM)
アプローチ | 内容 | 期待される効果 |
土壌微生物の活性化 | 光合成細菌、乳酸菌、放線菌などを導入 | 根圏の防御力強化、病原菌の抑制 |
腐植酸・フルボ酸の施用 | 腐植ペレットや自家製液肥を活用 | 細胞壁強化、抗酸化作用、根張り促進 |
カルシウム・ケイ酸資材の併用 | 石灰、硫酸カルシウム、ケイ酸塩など | 細胞壁の強化、病原菌の侵入防止 |
輪作・緑肥の導入 | エンバク、クローバー、マメ科植物など | 土壌病害のリセット、微生物多様性の向上 |
抵抗性品種の選定 | 根こぶ病や萎凋病に強い品種を選ぶ | 遺伝的耐性による発病リスクの低減 |
糖蜜・米ぬかの施用 | 微生物の餌として土壌に投入 | 有用菌の増殖、病原菌の競合排除 |
木酢液・竹酢液の散布 | 希釈して葉面散布または土壌灌注 | 抗菌作用、虫忌避効果、ストレス緩和 |
天敵の利用 | テントウムシ、カブリダニ、寄生蜂など | 害虫の自然抑制、農薬使用量の削減 |
🌿 アサマプランツ流:土壌免疫強化レシピ
春:腐植酸+乳酸菌+卵殻粉で根圏の防御力を底上げ
夏:糖蜜+ケイ酸塩+光合成細菌で高温ストレスと病害虫に備える
秋:緑肥+木酢液+くん炭で土壌の再生と病原菌の抑制
冬:寒起こし+微生物資材の静的施用で土壌の浄化と準備
🌾 補足:農林水産省も推進する「総合防除(IPM)」農薬に頼らず、環境・微生物・品種・物理的防除を組み合わせることで、病害虫の発生を抑える体系的な方法です。詳しくは農林水産省の病害虫防除情報をご覧ください。



