季節の土壌ケア
- アサマプランツ

- 9月4日
- 読了時間: 2分

季節ごとの土壌ケアは、植物の健やかな成長を支える「土の呼吸」を整えるようなもの。土壌科学と自然のリズムを大切にする方には、まさに四季の対話ですね。以下に、春夏秋冬それぞれの土壌ケアのポイントをまとめました。
🌸 春:目覚めの土壌ケア
土起こしと通気性改善
冬に締まった土を耕し、空気を含ませて微生物の活動を促進。
堆肥・腐葉土の施用
腐植酸や有機物を加えて、栄養豊かな土に再生。
pH調整とカルシウム資材の投入
酸性に傾いた土壌には炭酸カルシウムや苦土石灰を使用。
微生物資材の導入
光合成細菌や乳酸菌などを活用し、土壌の活性化を図る。
☀️ 夏:水分と微生物のバランス
マルチングで水分保持
藁・木片・バークチップなどで土壌表面を覆い、蒸発を防止。
米ぬか・糖蜜の施用
微生物の餌となる有機物を追加し、土壌の生命力を維持。
通気性の確保
高温期は嫌気性菌が増えやすいため、根域の通気性を意識。
カルシウム+フルボ酸の併用
ストレス耐性を高め、病害虫への抵抗力を強化。
🍂 秋:リセットと再生の準備
残渣の分解促進
収穫後の植物残渣を堆肥化し、土に還元。
輪作・緑肥の導入
エンバクやクローバーなどを植えて土壌構造を改善。
腐葉土づくり
落ち葉+米ぬかで微生物の冬越しベッドを準備。
くん炭・木酢液の施用
病害虫予防と微生物バランスの調整に効果的。
❄️ 冬:休眠と浄化の時間
寒起こし(自然消毒)
土を掘り起こして冷気にさらし、病原菌を抑制。
有機物の静的施用
米ぬかや卵殻粉を加えて、春までにゆっくり分解。
土壌診断と計画立案
pH・EC・団粒構造などをチェックし、来季の施肥設計へ。
道具・資材のメンテナンス
スコップや剪定ばさみの手入れも忘れずに。



