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🌿 発根促進剤の主な成分とその役割

更新日:8月27日

🌱発根促進剤は植物の根の形成を助けるために使われる資材で、ホルモン剤タイプ活力剤タイプに分かれます。それぞれの主成分と働きを整理してみましょう。


🌿 発根促進剤の主な成分とその役割

成分名

主な働き

含まれるタイプ

ナフチルアセトアミド

細胞分裂・伸長を促進し、発根を直接的に誘導

ホルモン剤(例:ルートン)

オーキシン(IAAなど)

根の形成を促す植物ホルモン

ホルモン剤(例:オキシベロン)

アミノ酸

タンパク質合成を助け、植物の代謝を活性化

活力剤(例:リキダス)

フルボ酸

栄養吸収を促進し、根の活力を高める

活力剤(例:リキダス)

コリン

生長点への栄養供給を助け、細胞膜の構成に関与

活力剤(例:リキダス)

鉄(Fe²⁺)

光合成や養分吸収を促進し、発根初期に効果的

活力剤(例:メネデール)

🧪 タイプ別の特徴


🔸 ホルモン剤タイプ

  • 挿し木や水挿しなど、まだ根が出ていない段階で使用。

  • 直接的に発根を促す。

  • 食用植物には使用不可のものもあるので注意。


🔸 活力剤タイプ

  • 植え替え直後や弱った植物の根の成長促進・回復に使用。

  • 栄養補給やストレス耐性向上に効果的。

  • 食用植物にも使えるものが多い。


ルートン(粉末)やオキシベロン(液体)などのホルモン剤が効果的です。逆に、植え替え後の根の活着や活力回復にはメネデールリキダスなどの活力剤が向いています。


🌱市販の発根促進剤に頼らず、家庭にある自然素材で作る方法は、環境にも優しくて経済的。しかも、植物にとってもやさしいんです。以下に、効果が高くて簡単に作れる自家製発根促進剤をいくつかご紹介します。


🧪 家庭で作れる発根促進剤のレシピ


1. 🍯 ハチミツ水

抗菌作用+発根促進効果があり、挿し木の切り口を守りながら根の成長を助けます。

  • 沸騰したお湯 470mL に生ハチミツ 30mLを加えてよく混ぜる

  • 冷ました後、挿し穂の切り口を2〜3時間浸ける

  • そのまま植え付ける

※生ハチミツが理想。加糖されたものは避けましょう


2. 🌿 アロエベラジェル

抗菌・抗真菌作用+細胞活性化で、根の発生を助けます。

  • アロエの葉からジェルを取り出し、ペースト状にする

  • 挿し穂の切り口に塗る(まんべんなく)

  • そのまま植え付ける

※市販のアロエジェルでもOKですが、添加物なしの純粋なものを選んでください


3. 💊 アスピリン水

サリチル酸の作用で、発根を刺激しつつ病原菌から守ります。

  • コーティングなしのアスピリン錠(325mg)を砕いて粉末に

  • 蒸留水240mLに溶かす

  • 挿し穂の切り口を2〜3時間浸ける

※蒸留水がなければ、沸騰させて冷ました水でも代用可能


4. ☕ コーヒー抽出液

フェノール化合物とカフェインが細胞活動を刺激し、発根を促進。

  • 挽いたコーヒー豆60gを水500mLで数分煮出す

  • 冷まして濾す

  • 挿し穂を10〜20分浸けるか、根元にスプレー


5. 🌿 ヤナギ水(ウィローウォーター)

ヤナギの枝には**天然のオーキシン(発根ホルモン)**が豊富。

  • 若いヤナギの枝を細かく切り、水に24時間浸ける

  • 抽出液に挿し穂を数時間浸ける

※ヤナギが手に入るなら、最もホルモンに近い自然素材です


🌱 使い方のコツ

  • 挿し穂は清潔な刃物で斜めにカットし、下葉を取り除く

  • 切り口を乾かさずにすぐ処理するのが理想

  • 挿し木用の土は水はけがよく清潔なもの(バーミキュライトや赤玉土など)


植物の種類や季節に合わせて使い分けると、発根率がぐっと上がりますよ。


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