微生物資材の主な種類

🧬微生物資材は、土壌改良・病害抑制・養分吸収促進など、目的に応じて多様な種類があります。以下に、代表的な微生物資材を分類別に整理してみました。

🌿 微生物資材の主な種類と働き

1. 土壌改良系

微生物	働き	特徴
放線菌	有機物分解・抗菌物質生成	土の香り「ゲオスミン」の元。団粒構造形成にも貢献。
バチルス菌	リン酸の可溶化・病原菌抑制	根圏で活性化し、肥料効率を高める。
酵母菌	有機物分解・発酵促進	発酵堆肥や液肥づくりに活用される。

2. 病害抑制・静菌系

微生物	働き	特徴
トリコデルマ菌	病原菌との競合・根の保護	土壌病害（立枯病・根腐れ）に強い。
メタリジウム菌	害虫への寄生・殺虫効果	生物農薬として利用。
乳酸菌	根圏のpH調整・病害抑制	酸性環境で悪玉菌を抑制。発酵液肥にも使える。

3. 養分吸収促進系（バイオスティミュラント）

微生物	働き	特徴
アーバスキュラー菌根菌（AM菌）	リン酸・窒素の吸収促進	根と共生し、栄養吸収を大幅にサポート。
リゾビウム菌（根粒菌）	窒素固定	マメ科植物と共生し、空気中の窒素を供給。
光合成細菌	有機物分解・栄養供給	嫌気性でも活動可能。液肥としても優秀。

4. 発酵促進・堆肥化支援系

微生物	働き	特徴
納豆菌（枯草菌）	タンパク質分解・発酵促進	米糠や油かすとの併用でぼかし肥料に最適。
糸状菌	有機物分解・土壌構造安定化	堆肥化の初期分解に活躍。