植物に対する苦土石灰の効果
- アサマプランツ

- 8月23日
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🌱苦土石灰(くどせっかい)は、土壌のpH調整とミネラル補給の両方を担う、非常に優秀な資材です。特に日本のように雨が多くて酸性に傾きやすい土壌では、植物の健全な生育に欠かせません。
🌿 苦土石灰の主な効果
1. 酸性土壌の中和(pH調整)
多くの植物はpH5.5〜6.5の弱酸性〜中性を好みます。
雨や化成肥料の影響で酸性に傾いた土壌では、リン酸やカルシウムなどの養分が吸収されにくくなります。
苦土石灰を施すことで、土壌を中性に近づけ、養分吸収効率を改善できます。
2. カルシウムとマグネシウムの補給
カルシウム:根や茎を丈夫にし、病気に強い体質を作る。
マグネシウム:葉緑素の中心成分で、光合成を促進。葉の色ツヤや実の肥大にも直結します。
3. 土壌構造の改善
団粒構造を整え、通気性・排水性・保水性のバランスを向上。
微生物の活動も活発になり、地力がアップします。
🧪 使用時の注意点
施用後すぐに植え付けない:根を傷める可能性があるため、1〜2週間なじませてから植えるのが理想。
他の肥料と同時に混ぜない:窒素肥料と化学反応を起こし、アンモニア臭が発生することがあります。
過剰施用は逆効果:土壌がアルカリ性に傾きすぎると、かえって生育不良を招くことも。
🌸 どんな植物に向いている?
野菜類(トマト、キャベツ、ナスなど)
果樹(ブルーベリー以外の多くの果樹)
草花(ダリア、ヒマワリなど)
※ただし、酸性土壌を好む植物(ブルーベリー、ツツジ類など)には不向きなので注意が必要です。


