top of page

植物に対する苦土石灰の効果


ree

🌱苦土石灰(くどせっかい)は、土壌のpH調整ミネラル補給の両方を担う、非常に優秀な資材です。特に日本のように雨が多くて酸性に傾きやすい土壌では、植物の健全な生育に欠かせません。


🌿 苦土石灰の主な効果


1. 酸性土壌の中和(pH調整)


  • 多くの植物はpH5.5〜6.5の弱酸性〜中性を好みます。

  • 雨や化成肥料の影響で酸性に傾いた土壌では、リン酸やカルシウムなどの養分が吸収されにくくなります。

  • 苦土石灰を施すことで、土壌を中性に近づけ、養分吸収効率を改善できます。


2. カルシウムとマグネシウムの補給


  • カルシウム:根や茎を丈夫にし、病気に強い体質を作る。

  • マグネシウム:葉緑素の中心成分で、光合成を促進。葉の色ツヤや実の肥大にも直結します。


3. 土壌構造の改善


  • 団粒構造を整え、通気性・排水性・保水性のバランスを向上。

  • 微生物の活動も活発になり、地力がアップします。

🧪 使用時の注意点

  • 施用後すぐに植え付けない:根を傷める可能性があるため、1〜2週間なじませてから植えるのが理想。

  • 他の肥料と同時に混ぜない:窒素肥料と化学反応を起こし、アンモニア臭が発生することがあります。

  • 過剰施用は逆効果:土壌がアルカリ性に傾きすぎると、かえって生育不良を招くことも。


🌸 どんな植物に向いている?


  • 野菜類(トマト、キャベツ、ナスなど)

  • 果樹(ブルーベリー以外の多くの果樹)

  • 草花(ダリア、ヒマワリなど)

※ただし、酸性土壌を好む植物(ブルーベリー、ツツジ類など)には不向きなので注意が必要です。



bottom of page