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🌱 バラの栄養生殖

更新日:8月2日


バラは通常、種子による有性生殖ではなく、栄養生殖(無性生殖)

によって増やすことが一般的です。これは、親株の一部(茎や根など)を使って、遺伝的に同一なクローン個体を作る方法です。


✂️ バラの栄養生殖の主な方法

方法

特徴・ポイント

挿し木

茎を切って土や水に挿すことで発根させる。最も一般的な方法。

接ぎ木

他の台木にバラの枝を接合する。品種改良や病害耐性の強化に使われる。

取り木

枝を曲げて土に埋め、根が出たら切り離す。やや時間がかかるが成功率は高い。

株分け

地植えや鉢植えのバラを分割して増やす。根がしっかりしている場合に有効。



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🌼 栄養生殖のメリット・デメリット

メリット

  • 親株と同じ性質の花を咲かせる(色・香り・形など)

  • 種子を使わず、比較的短期間で増やせる

  • 品種の保存に適している

デメリット

  • 遺伝的多様性がないため、病害虫に弱い場合がある

  • 環境変化への適応力が低いことも


🌸 バラの生長サイクルとの関係

バラは「栄養生長(枝葉の成長)」と「生殖生長(花の開花)」を繰り返します。挿し木などで増やす際は、**栄養生長が活発な時期(春〜初夏)**を狙うと成功率が高まります。


バラの挿し木を成功させるためには、タイミング用土選びがとても重要です。以下に、初心者でも安心して取り組めるポイントをまとめました。


🕰️ 挿し木のベストタイミング

挿し木の種類

時期

特徴・ポイント

緑枝挿し

5月下旬〜7月上旬(梅雨時)

湿度が高く発根しやすい。初心者におすすめ。

休眠挿し

12月〜2月(冬季)

葉が落ちた枝を使用。管理が難しく中級者向け。

おすすめは梅雨時の緑枝挿しです。湿度と気温が安定していて、発根率が高くなります。


🪴 挿し木に適した土の選び方

バラの挿し木には、水はけ・通気性・保水性のバランスが良い土が理想です。


✅ おすすめの配合例

  • 赤玉土(小粒)…6割

  • 腐葉土…3割

  • パーライト…1割

この配合は、根腐れを防ぎつつ、発根を促進します。パーライトを加えることで通気性がアップし、根の張りが良くなります。


🔥 土の消毒も忘れずに

  • 熱湯消毒:バケツに土を入れて熱湯を注ぎ、10分放置

  • 電子レンジ消毒:耐熱容器に入れて加熱(数分)

  • 日光消毒:ブルーシート上に厚さ5センチ程度で広げる(晴天で1日程度)

病原菌や害虫の卵を除去することで、挿し木の成功率がぐっと上がります。



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🌱 ちょっとしたコツ

  • 挿し穂はやや硬めの若い枝を選び、葉を2〜3枚残す

  • 挿し木後は明るい日陰で管理し、土が乾かないように注意

  • 発根促進剤(ルートンなど)を使うとさらに成功率アップ


🌹バラの品種によって、挿し木の成功率や適性には違いがあります。以下に、代表的な品種の挿し木適性をまとめました。


🧪 品種ごとの挿し木適性一覧

品種名

挿し木適性

特徴・ポイント

クイーン・オブ・スウェーデン

発根率が高く、初心者にもおすすめ。花も美しく、挿し木後の成長が安定。

インフィニティローズ

室内でも育てやすく、挿し木成功例が多い。コンパクトな樹形で管理しやすい。

ザ・ミル・オン・ザ・フロス

成長はややゆっくりだが、挿し木で増やせる。水切れに注意が必要。

オレンジジュース(切り花品種)

切り花からの挿し木は難易度高め。新鮮な枝を使えば成功例もあり。

ラロック(切り花品種)

同上。切り花品種は根のない状態で時間が経っていると成功率が下がる。


💡 挿し木成功のコツ(品種に関係なく)

  • 新鮮な枝を使う:特に切り花品種は入荷直後のものが理想

  • 太さは3〜5mm程度:細すぎると弱く、太すぎると水分消費が多い

  • 葉は2〜3枚残し、半分にカット:蒸散を抑えて発根を助ける

  • 発根促進剤(ルートン・メネデールなど)を使用:成功率がぐっと上がる


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