🌾 こませ(米糠)とは?:米を精米したときに出る外皮部分
- アサマプランツ

- 8月26日
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「こませ(米糠)」は、オーガニック園芸や自然農法において非常に重要な資材のひとつ。微生物のエサ・土壌改良材・発酵促進剤として多彩に活用できます。以下に、具体的な使い方と科学的背景を整理してみました。
🌾 こませ(米糠)
米を精米したときに出る外皮部分(胚芽・ぬか層)。
タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルが豊富。
微生物にとっては「ごちそう」であり、土壌活性の起爆剤。
🧪 こませの主な成分と効果
成分 | 働き |
炭水化物(糖質) | 微生物のエネルギー源。発酵を促進。 |
タンパク質 | 分解されてアミノ酸 → 植物の栄養に。 |
脂質 | 微生物の細胞膜形成に関与。 |
ビタミンB群 | 微生物の代謝を助ける。 |
ミネラル(Ca, Mg, K) | 土壌の栄養バランスを整える。 |
🌱 園芸での具体的な使い方
1. 堆肥の原料として
落ち葉や野菜くずに米糠を混ぜると、発酵が早まり分解が進む。
微生物の繁殖を促し、ふかふかの団粒構造を形成。
2. ぼかし肥料の材料に
米糠+油かす+水+EM菌や納豆菌などを混ぜて発酵。
完熟すると、植物に優しい緩効性肥料に。
3. 土壌改良材として直接散布
畑やプランターの表面に薄く撒いて、軽く混ぜ込む。
微生物が活性化し、根の張りが良くなる。
4. 液肥・発酵液の原料に
米糠+糖蜜+水+微生物(乳酸菌、酵母など)で液肥を作成。
葉面散布や根元施用で、植物の免疫力を高める。
🔍 使用時の注意点
ポイント | 理由 |
多量施用は避ける | 未熟な米糠は発酵熱やガスで根を傷める可能性あり |
発酵させて使う | 完熟させることで安全性と効果が高まる |
他の資材と組み合わせる | 木炭粉・落ち葉・糖蜜などと併用すると相乗効果あり |
✨ 文化的・詩的な視点
「米糠は、田の恵みの余韻。収穫のあとに残された命のかけらが、次の命を育てる土へと還っていく。」
こませは、これまさに循環の象徴。



