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PVPパテント(植物品種保護)について

更新日:2024年10月8日



イチゴ
Plant Variety Protection(植物品種保護)

Plant Variety Protection(植物品種保護)の略です。これは、新しい植物品種を開発した育成者が、その品種の種子や苗の販売などを独占的に行う権利を保護する制度です12

具体的には、育成者が開発した新品種を農林水産省に登録することで、その品種を無断で増殖、譲渡、輸出入することが禁止されます23。これにより、育成者の権利が守られ、品種の不正利用を防ぐことができます1

2021年4月1日からは、PVPマークの表示が義務化されており、登録品種であることを明示する必要があります1

他に知りたいことがあれば教えてくださいね。

1: PVP(パテント)とは? PVPマーク表示義務化について 2: 当社の育成者権(PVP)と特許権(パテント)について 3: PVP品種登録|園芸用語集



  1. 無断増殖:登録された品種を育成者の許可なく増殖する行為。

  2. 無断販売:登録品種の種子や苗を許可なく販売する行為。

  3. 無断輸出入:登録品種を許可なく輸出入する行為。

  4. 偽造表示:登録品種でないものを登録品種として表示する行為。

1: PVP(パテント)とは? PVPマーク表示義務化について 2: 当社の育成者権(PVP)と特許権(パテント)について





植物品種保護(PVP)登録状況の調べ方


期限切れの植物品種を調べる方法はいくつかあります。以下の方法を試してみてください:


詳細情報



植物品種保護(PVP)の適用範囲は、基本的には国内に限られます。つまり、日本で登録された品種は日本国内でのみ保護されます。ただし、国際的な保護を受けるためには、他の国でも個別に品種登録を行う必要があります。

国際的な品種保護を希望する場合、**UPOV(国際植物新品種保護同盟)**の加盟国での登録が有効です。UPOVは、植物品種保護に関する国際的な枠組みを提供しており、加盟国間での品種保護を促進しています。


品種登録制度 : UPOV(国際植物新品種保護同盟)


  • 日本

  • アメリカ合衆国

  • カナダ

  • オーストラリア

  • 中国

  • 韓国

  • フランス

  • ドイツ

  • イタリア

  • イギリス


詳細情報


植物品種保護(PVP)の規定内容





植物品種保護(PVP)の規定内容は、以下のような要件や手続きが含まれます12

  1. 対象植物

    • 農産物、林産物、水産物の生産のために栽培される種子植物、シダ類、コケ類、多細胞の藻類(ノリやコンブ等)、および一定のキノコ類が対象です。

  2. 保護要件

    • 区別性:他の既存品種と明確に区別できること。

    • 均一性:同一品種内で特性が均一であること。

    • 安定性:繁殖を繰り返しても特性が変わらないこと。

    • 未譲渡性:登録前に第三者に譲渡されていないこと。

    • 名称の適正性:適切な名称が付けられていること。

  3. 登録手続き

    • 出願者は、育成者の氏名や住所、品種の名称、育成過程などを記載した出願書を提出し、種子試料や写真を添付します。

    • 出願書が受理されると、品種保護官報に掲載され、審査が行われます。

  4. 権利の保護

    • 登録された品種は、育成者の許可なく増殖、販売、輸出入することが禁止されます。

    • 権利侵害が発生した場合、法的な措置が取られることがあります。

他に知りたいことがあれば教えてくださいね。


登録された品種の育成者の許可申請の方法


登録された品種の育成者の許可を申請する方法は以下の通りです:

これらの手続きを経て、登録品種の使用許可を得ることができます。

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